ゆけッ! やっせんぼ・とよちゃん!
スピーカーの自作記録 その4
【新しいユニットへの換装編】
(2023年8月15日)
なんで?
振動ユニット PARC Audio DCU-F131W 用に新しいエンクロージャーを作成してから早8年が過ぎました。 音質にはなんの不満も無いのですが、数年前にコイズミ無線さんで良さげな振動ユニット MarkAudio Alpair12P を発見してから この振動ユニットを使いたくなってしまったのでした。
当初は、MarkAudio Alpair12P 用に新しくエンクロージャーも作ってやろうと計画していたのですが、なかなかエンクロージャーの構造設計がまとまらず、ずるずると月日が過ぎてしまったのでした。 で、ある日、振動ユニットのパラメータと睨めっこしていて気がついたのです、「もしかして今のエンクロージャーでもギリ容量足りているんじゃね?」ってことに。 というわけで、MarkAudio Alpair12P 用にプチ改造してみることにしたのでした。
振動ユニット
振動ユニットは、上にも書きましたが MarkAudio Alpair12P という 18cm のフルレンジユニットです。 これの兄弟分に Alpair12PW というウーファがあって、そちらを使って 2WAY スピーカーを作るのも良いかなと思っていたのですが、なんとウダウダしているうちに売り切れてしまったので Alpair12P も売り切れてしまったら大変と思って、Alpair12P を急いで買ったのでした。
改造のポイント
今回の改造では、フロントパッフルのみです。 現在は PARC Audio DCU-F131W 用に 140[mm] の穴が空いているので、それを MarkAudio Alpair12P 用に 168[mm] に拡張します。 簡単ですね。
製作工程
まずは、拡張したい穴のサイズに罫書きをして、その少し内側にドリルで穴を空けるためにポンチで印を付けていきます。
できるだけ小さな穴をたくさん空けた方が後々楽なので、今回は 3[mm] の穴を開けることにしました。 できるだけ近づけてたくさん開けるのがコツです。
ガリガリと荒削りしていきます。 ドリルでできるだけ小さな穴を明けておくと、この工程がちょっと楽になります。
荒削りが終わったら、最終調整です。 目的のサイズに切り出したテンプレートをはめ込みながら穴を真円にに近づけていきます。 罫書きをしているのでその線に沿って削れば良いと思うかも知れないですが、なかなか綺麗な円にできないんですよ。
周波数特性
1ヶ月くらい慣らしをしてくれと MarkAudio Alpair12P のデータシートか何かに書いてあったので、気長に慣らしをしました。 慣らしの最中でしたが、気になって仕方なかったので、周波数特性を計測しました。 200[Hz]〜500[Hz] と 4[kHz] あたりにディップがありますね。 エンクロージャーのサイズ的には 616[Hz] の倍数の周波数あたりにディップができそうなので、エンクロージャーのせいではなさそうですね。 聞いた感じ、特に違和感はなくて、このままでもなんも問題ないですね。 ただもう少し高域が欲しいかなという感じではありますが、このサイズの振動ユニットにしては素晴らしく優秀な音だと思います。
因みに、吸音材はダイソーで売っているふかふかのフロアーマットを斜めに入れています。 詰め込みすぎると音が篭ったようになってしまうので、私は軽めに入れるようにしています。
結論
ずっと気になっていた振動ユニットなので、聴けるようになって嬉しいです。 PARC Audio DCU-F131W と比べてどうかと言われると、「好みかな」という感じです。 中高域の華やかさは PARC Audio DCU-F131W が勝っていますが、低域では MarkAudio Alpair12P の勝ちです。 なんというかな、うまく言えないですが「低域に余裕がある感じ?」がします。
最近フルレンジ1発にもなんとな〜く飽きてきたので、そのうち Alpair12P をウーファーに改造して 2WAY にする日が来るかも知れないです。